昨日の記事では、聴衆を引き込むストーリーをつくる上で「聴衆のいる位置からスタートする」ことの大切さを書きました。
先週から実施していた5日間におよぶ新入社員向けIT基礎研修でもこのことをとても重要にしていました。
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受講者15名中、理系学部出身者はわずか2名!
残りの13名は文系学部出身者でITとはほとんど縁がない状態。
そして案の定、聞いてみる「IT」と聞くだけで逃げたくなるような新人も・・・
そんな中、いきなりITの基礎的な理論、特に数学的な話や、難しいカタカナ語を教えても頭に入るわけありませんし、余計にITが嫌いになることは目に見えていました。
だから、「聴衆のいる位置からスタートする」ことを一番において研修を組み立てていったのです。
どのようにしたかというと…

まずは、身近にあるコンピュータの仕組み(システム)をグループで考えてもらいました。
例えば、コンビニのレジとか、Suicaとか、銀行のATMとか・・・
身近なものから考えることで、自分自身がITに囲まれていることを改めて認識してもらいます。
その後、「ITは得体の知れないもの」という感覚を払拭するために、あえて、部品からPCを組み立ててもらい、自分の手でリアルに見えるものとしてITに触れてもらいます。
ものを作るって、みんなが子供の頃に体験していることなので、童心に帰り、ワイワイガヤガヤとっても盛り上がります!
そして、自然と楽しい気分になりますね♪
もの作りをした後にPCの原理や仕組みを伝えることで、「得体の知れないもの」から「今、手に触れたもの」へと変化していきます。
ちょっと馴染み感が出てくる瞬間です!
こんな感じで、

 「聴衆の身近なもの」⇒「伝えるべき知識・メッセージ」
「リアルに感じられるもの」⇒「抽象的なもの」


という流れで5日間進めていきました。
途中、「2進数」という数学嫌いには見た瞬間で卒倒してしまいそうな内容も、「オセロゲーム」や「暗号解読ゲーム」をやることでスムーズに講義ができました。
結果、あの「IT」と聞くだけで逃げ出したいと思っていた新人達が、
「私は食わず嫌いをしていたみたいです!ITが楽しくなりました!!」
「1日目の朝はIT研修か・・と憂鬱だったのですが、2日目からは楽しく会社に来られました」
「まだ苦手意識はありますが、けど楽しく学べたのでこれからITの勉強をしていきたいと思えるようになりました!」

というコメントを最後にしてくれるまでになりました。
聴衆のいる位置からスタートすれば、相手の『心』を変えることもできるんです!